平成30年度
取組事例

05.被災地での手芸品制作による地域のつながりとコミュニティの維持

取組団体:一般社団法人 福島地域サポートセンター
代表者:代表者 渡辺 岳志さん

取組の概要

被災地で、孤独な毎日を過ごす方々が今もなお見受けられます。こうした方のコミュニケーションの場として手芸品制作を行っています。地域住民が集まり、一つの目標に向かって助け合うことは「人と人とのつながり」や「助け合いの大切さ」「喜び」を感じる機会です。新たなコミュニティの場であり、健康増進や生きがいづくりの場ともなっています。

取組の様子

楢葉町にある「まなび館」の一角で、町内の方や双葉郡の方が毎週集まって、布わらじ制作を行っています。帰還者を中心とした参加者が集まり、わいわいとおしゃべりをしながら、カラフルな古布を切ったり、ミシンをかけたりとひとつひとつ整えながら、昔ながらの方法で編んでいます。布わらじの色合いをみんなで考えたり、力のいる工程は支えあったりと、参加者同士が助け合いながら、日々明るく楽しく制作しています。

楢葉町は避難指示で町を離れた方が多くいましたが、帰還が促進され、高齢者を中心に町に人が戻りつつあります。しかし町内には帰還された方々のコミュニティが不足しています。布わらじづくりもこうした現状におけるコミュニティ回復の一環としてはじめたものです。布わらじは材料となる古布を集めるのが大変で、近隣市町村の業者を訪ねて材料調達をしていますが、参加者は調達ができるのも健康があればこそという意識でいます。今後は、教室の実施や展示会の開催という目標も生まれ、参加者のやりがいとなっています。地域の住民同士が力を合わせることは、ふるさとならではの生活であり、生きがいを生みだしました。

実施者の声

「町に帰還されていない方も参加するなど、布わらじ制作を目的に、震災前のように地域のみんなで集まっています。参加者からは『以前のように、地域の方とつながっていられることがとても嬉しい』という声が聞こえています。今後は、若い世代にも参加を呼び掛け、幅広い年齢層で活動し、展示の機会も増やすなど、被災地の方々とのつながりを大切にしていきたいと考えています」

参加者の声

「唯一の楽しみなので、地域のつながりとして今後も継続して欲しいと思います。みんなで一つの目標を持って行う素晴らしさや、助け合う気持ちを感じることができています」

取組事例紹介
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