平成30年度
取組事例

04.上手岡麓山神社の火祭り

取組団体:麓山神社伝統芸能保存会
代表者:代表者 佐藤 智之さん

取組の概要

平成29年4月の一部地域を除いた避難指示解除を受けて、地域住民、復興事業などに携わって新しく居住しはじめた住民、学校が再開した子どもたちのため、近隣住民のコミュニティを再構築するべく、地域の伝統的な祭礼を8年ぶりに再開しました。「七十五膳の献膳」「火祭り神事」「盆踊り」を開催し、多くの交流を生むことができました。

取組の様子

福島県指定重要無形民俗文化財であり、伝承400年の「麓山(はやま)の火祭り」は、毎年8月15日の朝、五穀豊穣と無病息災を願い、七十五膳の献膳を祭壇に捧げ、夕方からは、たいまつを担いだ男性たちが「センドー、センドー」の掛け声とともに麓山を駆け上がる祭礼です。

富岡町の避難指示が解除されたことで、祭礼の復活を望む声が多くあがってはいましたが、麓山神社伝統芸能保存会のメンバーは他市にそれぞれ避難していました。しかし今回、再び集まった保存会メンバーが中心となり、古くから祭礼が行われていた富岡町内の麓山神社で8年ぶりに再開することができました。担ぎ手がどれくらい集まるのか不安はありましたが、杞憂に終わり、当日は大人から子どもまで約50名の男性たちが復興を願い、長さ約3メートル、重さ40キロにも及ぶたいまつを担いで参道をあがりました。地域住民の復興にかける意気込みが祭礼を通して感じられ、祭礼に集まった観光客の方々にも復興に向かう力強い足音を感じていただけたと思います。震災によって失われてしまったコミュニティでしたが、伝統行事を再開することで、再び地域のつながりや絆が生まれコミュニティを再構築することができました。

実施者の声

「地域の文化財が、地域コミュニティにとって重要であることを確認することができました。祭礼の再開が住民にとって、アイデンティティを再確認する場となったばかりでなく、観光で集まった人々にも復興の状況を周知する場になったと思います」

参加者の声

「震災後、富岡町内に住民が住むことができるようになり地域の文化や祭礼も再開されつつある状況に復興へ繋がる希望が湧きました」

「子供たちに地域のお祭りを見せることができて感慨無量です」

「富岡町を代表する夏の神事を通して復興する地域への関心が一層強くなりました」

取組事例紹介
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