令和元年度
取組事例

07.そば教室による交流促進を計りながら、コミュニティの再生を計る取り組み

取組団体:ふるさと酒井 そばの会
代表者:代表者 根本 伸治さん

取組の概要

震災以降、浪江町では広域的に分散避難を余儀なくされ、かつての地域のつながりは失われつつあります。現在でもさまざまな事情で帰還は進んでおらず、帰還された方々の孤立も顕在化しています。この様な状況の中で、被災された方々の交流の場としてそば教室を実施しました。「そば」という、親しみやすいテーマであれば参加しやすいと考えました。そば打ちに取り組む過程で会話や交流が生まれ、参加者同士の絆が深まりました。

取組の様子

そば教室には、帰還して自宅に戻られた方、公営住宅に住まいを移された方、町外にご自宅を求められた方、避難先と浪江町の自宅を行き来している方など、さまざまな環境で暮らしている浪江町民の方が参加しました。震災後に新たに建てられた公営住宅の集会所で3つのグループに分けて実施しました。全員がそば打ちを体験できるように講師、スタッフが積極的に声掛けし、会話を楽しみながら、全員参加の料理教室を開催しました。参加者の方々も積極的にそば打ちに参加され楽しい雰囲気の会となりました。震災以降、町民の気持ちや生活が離れていく中で、改めてそばを作るという共同作業を行うことによって、地域コミュニティでのつながりを再認識し、明日への活力、生きがいにつなげることができました。そば打ちを通して、新たなコミュニティの再構築ができました。

実施者の声

会場として利用した幾世橋住宅団地で初めて皆で集まってそばを打つ機会となりました。地域住民同士の交流の機会として意味のあるものとなり、嬉しく思います。65歳以下の若い世代の参加者が少なかったことが今後の課題です。そば教室は、男性にも受け入れられやすく、特に高齢の方にも積極的に参加してもらえたことで、今後も開催したいと感じました。

参加者の声

「そば打ちは年齢に関係なく楽しめることがわかりました。奥も深そうなので、もっと勉強してみたいと思いました」

「みんなでわいわい話しながら一緒に作る楽しみと、一緒に共同作業をすることで、皆様とのつながりをより持つことができました。次回もぜひ開催してほしいです」

取組事例紹介
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