令和2年度
取組事例

01.都路町の方言と民話の次世代継承~「方言・民話を語り継ぐ会@都路町」と「都路方言かるた大会」を通して、さらなる地域の絆を深める取組み

取組団体:都路民話の会
代表者:代表者 渡辺 美智子さん

取組の概要

田村市都路町は町全域が避難区域となりましたが、今では約9割近くの帰還率となっています。町の歴史を振り返る余裕が生まれ、世代を越えて都路の方言と民話を守り、保存したいという声が聞かれるようになりました。取組では、震災前から方言と民話の伝承活動をしている都路民話の会が、次世代継承を目的に「方言・民話を語り継ぐ会@都路町」や「都路方言かるた大会」を行いました。

取組の様子

それぞれの取組は、震災帰還後に地元住民が開設した古民家「よりあい処 華」で開催されました。屋内には囲炉裏もあり、民話を披露する雰囲気としては最適なものでした。

方言・民話を語り継ぐ会@都路町」では、小中学生とその保護者及び高齢者を対象に、方言について楽しみながら理解できるよう、都路民話の会の語り部によって地元の民話が披露されました。次に、古道小学校の元校長が「都路の小学校昔話」を、最後に方言の専門家である福島大学人間発達文化学類教授による「田村の方言について」の講話を行いました。

「都路方言かるた大会」には、小学生6名が競技者として参加しました。都路民話の会の語り部によって、読札が読み上げられるたびに、大人たちの声援を受けながら、一生懸命に競技に集中していました。子供から高齢者まで多世代が参加し、暖かい雰囲気で行うことができました。また、すべての参加者が初めて耳にする方言や言葉があり、どの参加者も興味深く聞き入りながらも、笑い声があふれる会となりました。

実施者の声

多世代がこのように楽しみながら方言を学ぶ姿勢や、小学生が興味深い表情で参加している姿を見て、やりがいを感じることができました。今後も地元の方言に関するイベントを開催し、地域の絆を高める取組を継続することで、さらに活性化を図っていきたいです。

また、方言はさまざまな人の出入りや交流によって変化するため、今後も方言研究者の視点から、方言教育のアドバイスなどをいただき、地域の伝統とともに次世代に継承していきたいです。

参加者の声

「忘れていた方言を昔の思い出とともにじわじわと思い出し、懐かしい雰囲気を体験できました」

「地域のおじいちゃん、おばあちゃんと触れ合うことができました。かるた大会で分からない方言も耳にしておもしろかったです」

「孫と同じ場所で方言について学べる機会は滅多にないのでいい機会でした」

取組事例紹介
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