令和4年度
取組事例
02.北泉ユニバーサルビーチプロジェクト
取組団体:海のまちづくり実行委員会
代表者:代表者 室原 真二さん
取組の概要
福島県沿岸部の海は、震災の津波と原発事故の影響により、地域のアイデンティティが失われ、物理的にも精神的にも距離が生まれています。特に、南相馬市北泉海岸はサーフィンの聖地として復興に取り組んでいますが、特定の競技関係者だけでなく、多様な市民に開かれたビーチを目指し、ベビーカーや高齢者、障害のある方々にも海に足を運んでもらえるよう、福島県で初となるユニバーサルビーチイベントを企画しました。
取組の様子
イベント前に北泉海浜総合公園で12年ぶりに開催された「サマーフェスタin北泉」に併せて広報ブースを出展し、ユニバーサルビーチ体験イベントの告知とバリアフリー化の取り組みについて説明をしました。体験イベントでは、安心・安全に運営できるようにメンバーが座学研修を行い、専門家から用具の使用方法や留意事項について学びました。
ユニバーサルビーチ体験イベントでは、市民の有志や関係者で協力し合いながら、海岸の堤防スロープから波打ち際まで伸びるビーチマットを設置しました。さらに、車椅子での移動や水陸両用車椅子を用いての入水体験を実施しました。砂浜上は、ベビーカーの移動も困難で車輪が砂に埋もれてしまいますが、専用のビーチマットを敷くと非常にスムーズに移動できることに、初体験の来場者全員に驚きと感動を与えることができました。
福島県初のユニバーサルビーチとしての周知を目指し、県内外の方との交流拠点となるよう取組を続けていていきたいです。
実施者の声
イベントには、約150名の方が訪れ、多様な来場者に向けて取組の説明を行うことができました。これまで海に来たくても来られなかった方や、なんらかの障壁があって砂浜まで降り立つことができなかった方々の可能性が広がり、イキイキとした表情を見ることができました。今後も海を身近に感じていただく機会を創出し、誰にでも優しいユニバーサルビーチを目指して、あらゆる人と福島の海をつなげる創造的復興に貢献していきます。
参加者の声
「車椅子で海に来ることは諦めていたました。ビーチマットがあれば可能。常にあってほしいです」
「ベビーカーに乗せたまま、こんなに簡単に波打ち際まで進むことができて感動しました」
「堤防から海を眺めるしかなかった高齢者でも、波の音を近くで聞いたり水に足をつけたりできます」


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