令和6年度
取組事例

07.葛尾村での結文化体験を通したコミュニティ再生事業

取組団体:一般社団法人葛力創造舎
代表者:代表者 下枝 浩徳さん

取組の概要

震災による長期避難の影響で、村内のコミュニティが失われています。しかし、近隣の田村市、三春町、郡山市などに避難した住民が、定期的に村を訪れ、庭の備などを行っています。その姿に、住まいは異なっても住民の心理的なつながりは途絶えていないと考えました。そこで、元々の葛尾村の住民を対象に、つながりの再生を目指すべく、炭窯づくりやしめ縄づくり、味噌づくりの体験を行いました。

取組の様子

本取組では、村内外に暮らす葛尾村住民を対象に3つの体験会を開催しました。8月にはお祭り用、12月には年越し用のしめ縄作りを実施しました。しめ縄作りは、神事用と生活用で異なることなど、地域の文化を話題にしながら、参加者が楽しく制作を行いました。9月には、古くから村内で行われてきた炭焼き窯を模し、2メートル程の小さな窯を古民家の敷地に作りました。作業を通じて、村に伝わる伝統を学ぶ機会を持つことができました。12月の味噌作りでは、村で収穫された大豆を一日目に羽釜で煮て、二日目につぶし、麹や塩などの材料と混ぜる作業を行いました。和気あいあいと作業を行い、味噌が食べられるようになる半年後に思いを馳せる、楽しい時間を持つことができました。いずれの体験会にも地元住民に加え、近隣からの参加者が多くあり、延べ60名が参加しました。村の歴史や文化を学ぶとともに、村内外の住民がつながり直す機会を創出することができました。

実施者の声

取組を通じて、震災以降途切れていた地域コミュニティの再生を行うことができました。体験会を行うことで、村に伝わる暮らしの知恵を学ぶとともに、その知識の伝承が途切れ消えかけていることにも気がつきました。今後は村の暮らしの中で培われた叡智を、次世代につなぐ取組も積極的に行っていきます。

参加者の声

「初めての体験でしたが、丁寧な指導のもと楽しく参加することができました」

「味噌づくりをしながら、参加者のみなさんと楽しくおしゃべりすることができました。作った味噌は、夏頃から食べられるようなので、今から楽しみです」

取組事例紹介
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