令和6年度
取組事例
06.「かごうま」再現と花嫁行列
取組団体:浪江「り」の会
代表者:代表者 石橋 いづみさん
取組の概要
震災によって途切れかけた町の伝統や風習を伝え、解体が進む中、やむを得ず廃棄されようとしている、民具・衣装などを再活用する取組を行いました。元々の浪江町の住民と新たな住民や、高齢者と若者など、普段接する機会の少ない人が協働し、知り合う機会を創出しました。具体的には、かご馬作成のワークショップと、リサイクル品の花嫁衣裳や古民具などを展示し、それらを使った花嫁行列を行いました。
取組の様子
本取組は、浪江町の住民(帰還者、未帰還者)と近隣市町村住民の協力のもと、浪江町地域スポーツセンターで開催された「十日市祭り」の一環として実施しました。
町内で収穫された稲わらと、伐採した竹を使用したかご馬作成のワークショップを開催しました。稲わらは経験者の指導を受けながら、自分たちで槌打ちや縄もじりも行い、この縄で、かご馬を作成しました。また、十日市当日は、リサイクル品の花嫁衣裳や古民具などを展示し、それらを使って花嫁行列を実施しました。花嫁行列に伴い、住民の和装の結婚式の写真や実際のかご馬の写真も展示することができました。
参加者同士が積極的に関わり合い、予想以上の大きな取組を行うことができました。取組を通じて、住民同士が出会う機会を多く提供することができました。また、古くからの町の暮らしや風習を新たな住民に知ってもらうことや、不用品を再活用することの楽しさも伝えることができました。
実施者の声
十日市祭りを大いに盛り上げることができました。特に、縄もじり体験が好評で身近な自然を活用し、物を作る楽しみを伝えることができました。また、着物に興味を持つ若者を増やすこともできました。次回の十日市でも実施予定です。これまでは壮年以降の旧浪江町の住民が主体となってワークショップと花嫁行列を実施してきました。今後は取組を引き継いでくれる若手の育成も検討し、継続していきます。
参加者の声
かご馬の風習を初めて知りました」
「よくぞ衣装や道具を取っておいてくれました。捨てずにいてくださった方ありがとうございます」
「古い結婚写真の中に知人を見つけ、会場で数十年ぶりの再会することができました」
「久しぶりに着物に袖を通しました。こんな機会でもないと着物を着ることがないので、うれしかったです」


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